Question1

薬学部で学んだら、どんなキャリアが選べるの?

Answer1

病気の治療や社会の健康に貢献する、多彩な職種で活躍できます。

病気の治療に欠かせない薬。薬剤師の仕事は、処方箋をもとに正確、迅速に薬剤を提供することだけではありません。多くの薬には副作用などのリスクが伴います。安心・安全な薬物療法のため、薬剤師は国家資格がなければできない薬学の専門家として、ときには処方箋の内容を医師とともに検討し、患者さんを守ります。また、感染症や食中毒の防止など、地域社会の健康を守るために活躍します。

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医師とともに検討し、患者さんを守ります。また、感染症や食中毒の防止など、地域社会の健康を守るために活躍します。

薬剤師の活躍の場は病院や調剤薬局だけではありません。薬学の知識を生かし、MR、治験コーディネーターとして多くの薬剤師が活躍。また、人類を脅かす感染症の拡大を抑えるためのワクチンや特効薬の開発、研究分野でも、薬剤師の知識が期待されるなど、さまざまな職種への道が拓けています。

薬剤師の主な活躍の場

  • 保険(調剤)薬局
  • 病院・診療所
  • 製薬企業
  • 医薬品卸会社
  • 食品メーカー
  • 在宅医療
  • 保健所(地方公務員)
  • ドラッグストア
  • 研究機関
  • 大学(教員)
  • 麻薬取締官(公務員)
  • 衛生研究所(公務員)
  • スポーツチーム
  • 学校
  • 化粧品メーカー
  • 自衛隊(公務員)
  • など

Question3

ライフスタイルが変わっても、ずっと働ける?

Answer3

知識を磨きながら、長く続けられる仕事です。

活躍の場や職種の幅が広い薬剤師は、全国どこでも求人があります。つまり、結婚や子育てで仕事を休んだり、住む場所が変わったりしても、新たな勤務先を見つけやすく、長く続けられる仕事なのです。30〜50代の現役薬剤師の数に大きな差がないことからも、働き続ける先輩たちが多いことがわかるでしょう。収入面の充実も重要です。就職先や職種によって違いますが、薬剤師は平均年齢41.1歳で平均月収40.4万円(ボーナスを含まない金額。厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」)。安心して暮らせる収入を得ながら、生涯をかけて知識を磨き続けられる仕事です。

薬剤師の月給額(ボーナスは含まない)グラフ

厚生労働省「令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計」
(旧:医師・歯科医師・薬剤師調査) 

Question2

将来、AI化が進んでも、薬剤師って必要?

Answer2

薬剤師の仕事は人対人。AIでは気づけないことが重要です。

社会の高齢化が進み、複数の病気をかかえる患者さんが増えています。患者さんによっては常用している薬やサプリメントとの組み合わせや、大きな錠剤は飲みにくいなどの悩みが、薬の効果や副作用に影響する場合があります。調剤薬局の窓口で、病院の病棟で、患者さん一人ひとりと言葉を交わし、この処方でいいのか、副作用の原因は何かを考えるのも薬剤師の役割。患者さんとコミュニケーションをとり、信頼関係を結ぶ。データや知識だけではカバーできない仕事です。

また、チーム医療の一員として求められる他の医療スタッフとのコミュニケーション能力も、AIではなく、人だからこそ発揮できるものです。

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薬剤師の月給額(ボーナスは含まない)グラフ