心の動きを学問として学ぶことで、人の暮らしや生き方、社会の課題や時代の変化を敏感に察知できるようになります。その知識は、カウンセリングだけでなく、ビジネスの現場、社会を支える行政機関など幅広い活躍の原動力となります。文系・理系の枠を越えて、これから目指す将来を改めて考えることができる有意義な4年間です。
公認心理師になりたい人
心理系の資格に興味のある人
カウンセラーに興味のある人
コミュニケーションを学びたい人
人に寄り添う仕事がしたい人
人の行動メカニズムが気になる人
そんなあなたは
企業の人事や労務管理など
組織のマネジメントに興味がある人
産業カウンセラーになりたい人
自分や周りのストレスマネジメントが
できるようになりたい人
自分に合う仕事をみつけたい人
マーケティングや
広告などの仕事に関わりたいと考えている人
リーダーや管理職など
組織を動かすポジションに就きたい人
営業職や販売など
コミュニケーションスキルが必要な仕事に就きたい人
将来のやりたいことが漠然としている人
そんなあなたは
臨床心理学科
心の問題、メンタルヘルスに2つのスタイルでアプローチするのが北海道医療大学の臨床心理学科。医学的知識をもった心理の専門家として、また、学んだ心理学を活かすビジネスパーソンとしてのキャリアをサポートします。
公認心理師[国家資格]
認定心理士[認定資格]
産業カウンセラー[認定資格]
本学では公認心理師の受験資格取得に対応した大学院までの一貫した教育を行っています。また、心理学の基礎知識と技能を修得したことを示す認定心理士の取得もめざすことができます。
プロフェッショナル × 心 理
医療系総合大学の強みを活かし、多職種連携・恊働に関する学びを1年次から実践。また、精神障がい、発達障がいの治療にあたる病院など多彩な施設での実習に加え、遺伝学や内科学などを学ぶ独自のカリキュラムも用意。本学ならではの多職種連携科目により、医療現場での心理職の役割や可能性を認識し、日本初の心理職の国家資格である公認心理師をめざします。
心の支援へのニーズが高まる現代では、保健・医療、福祉、教育、司法、産業のあらゆる場所へ、心理の専門家としての進路が開かれています。
心だけでなく
身体科学と対応させて学ぶ
心理の専門職をめざすため、まずは基礎的な学びでしっかりとした基盤をつくります。1年次の前期に「公認心理師の職責」という職能や倫理、法律に関する科目と、全学部学科合同の「多職種連携入門」を同時に学ぶことで、職種の違いや役割を理解します。また、「医学総論」「内科学」「遺伝学」など、心と身体の科学を対応させながら学ぶ科目も用意しています。
医療系総合大学だからこそできる幅広い教育によって、心理職の医療人としての活躍の場が広がります。
資格取得や技能を磨くために
専門的な科目が中心に
基礎を学んだあとは、公認心理師科目にウエイトを置いたカリキュラムに。「発達心理学」「感情・人格心理学」など心にかかわる専門的な内容や、臨床心理学的援助の場面で用いられる技法などを学ぶ演習も行います。小テストや充実した動画教材、たくさんの臨床例を取り入れることで、難しさよりも次々と興味をそそる内容で学びを深めていくことができます。
医療系総合大学ならではの
実習環境で実践的に学ぶ
公認心理師科目として、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5分野すべての実習先を確保しています。合計80時間以上にわたる実習で、臨床現場で求められる実践力やコミュニケーション力を身につけます。将来、社会で活躍するためには、社会のニーズを知ることが重要です。本学独自の地域連携科目や、公認心理師科目においても地域に直接出向く機会を多く設け、現場における“教科書通りにいかないこと”を学びます。
全5分野の実習
保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5分野を網羅した、充実の実習カリキュラムを用意しています。
充実した保健医療機関での実習
大学病院を持つ本学は、医療機関での実習に特に大きなアドバンテージがあります。大学院修了後、その経験を活かし多くの学生が保健医療機関に就職し、活躍しています。
OSCE(客観的臨床技能試験)の実施
学生の臨床技能を客観的に評価し、質を保証した教育に注力しています。日本の臨床心理学教育では初めてOSCEシステムを開発・導入し、10年以上の実績を有しています。
豊富な学内演習
心理面接、心理検査、心理療法に関する技能を修得するため、各分野のスペシャリストである臨床教員による豊富な学内演習を準備。また、事例検討に参加することもあります。
科学者実践家モデルに基づく
臨床心理学教育
科学的根拠に基づく実践を行うことができる臨床能力に加えて、研究能力を修得できるよう研究指導を行います。特に、認知行動療法の発想は重点的に指導する内容の1つです。公認心理師資格取得後も引き続き研究活動ができるような配慮も行っています。
第4回公認心理師国家試験結果
新卒者合格率
新卒者合格率3年連続全国平均以上
高い合格率の理由
- 法定科目に加え、年々難易度が上がる
医学領域の試験問題に対応した
医療系科目が充実 - 経験豊富な教員による対策講座
- 豊富な実習・演習時間
キャリアデザイン × 心 理
4年間で学んだ心理学の専門知識を活かし、社会で活躍できるようキャリア教育に力を入れています。心理学で自己理解を深めながら、将来へのイメージを広げ、一人ひとりの個性や適性に合わせた就職を実現できるようなスキルやコミュニケーション能力を身につけます。これからの社会において、公認心理師などのカウンセラー以外にもメンタルヘルス対策への需要は拡大していきます。
心理学は一般企業や公務員など、幅広い現場で活かすことができる学問です。
一般企業の営業スタッフや接客業のサービススタッフ、メディア関連など、対外的なコミュニケーションが求められる場面が多いビジネスシーン。相手の気持ちや想いをくみ取り、スムーズにビジネスを進める際に心理学が役立ちます。
心理学を活かせる場面
- クライアントの悩みや課題をみつけ、解決するための営業活動
- 金融機関など窓口業務での的確なサービスの提供やコンサルテーション活動
- 観光業をはじめとするサービス業での顧客の気持ちに寄り添った接客
- 社会の動きや人々の関心を察知し、SNSなどを通して商品や自社を効果的にPR
企業や所属部署内での同僚や後輩とのコミュニケーション、管理職になった際の組織マネジメント、複数の部署や協力会社を束ねてのプロジェクトの遂行など、組織内でのコミュニケーションに心理学が活かせます。
心理学を活かせる場面
- 高いコミュニケーション力でチームでの仕事を遂行
- 同僚や後輩のモチベーションがアップするようマネジメントを行う
- 職場のメンバーが働きやすいよう心理面からサポート
- 教育現場で子どもの心の成長や課題解決を支援
本学で学んだ心理学の知識を活かすためのキャリア教育を用意。自分自身を深く理解し、強みを効果的にアピールするスキルを身につけます。就職活動に自信をもって臨めることで、活躍できる業界や業種への就職につなげます。
心理学を活かせる場面
- 自己の志向や適性を把握することで、将来、自分に合う業界・業種を選択
- 自分自身の強みを客観的に理解することで、面接などで的確に自己PR
- 人生における悩みや迷いに、心理学の知識で対応
高いコミュニケーション力が求められるビジネスシーン。心を伝える手法を学ぶ「コミュニケーション実践論」をはじめ、心理学と経済学を結ぶ「行動経済学」など、一般企業への就職も念頭に置いた科目を開講しています。
人やプロジェクトのマネジメントには周囲の人を観察し、状況を思考する力が必要です。また、「労働安全衛生論」や「関係行政論」では、労働法など働くうえで知っておきたい法律について学びます。自分はもちろん、将来マネジメントする立場になった時にも必ず役に立つ知識です。
自己分析・適職発見プログラム、職業興味検査を実施する「キャリア・プランニングI」では、多様な現場で活躍する卒業生から話を聞く機会も。また、「キャリア・プランニングII・III・IV」ではグループワークなどで自己理解を深め、将来の目標を定めます。
強みを活かした公認心理師養成
本学科は、医療系総合大学の中にあり、20年近くにわたって心理専門職の養成を行っています。そのため、全国でも珍しく、公認心理師の養成がスタートする前から幅広い分野の施設での学外実習を実施してきました。実習先での経験をより有意義にする事前事後指導も徹底しています。
文系と理系の枠を越えた学び
医療の分野はもちろん、公務員や一般企業まで幅広い現場で生かせる心理学を学びます。医療現場での心理的援助に役立つ医科学系の科目はもちろん、認知科学や行動科学など人の意思決定や行動にも対応した独自カリキュラムを用意。高校での生物や化学を復習できる科目も用意しているので、入学後からでも理系科目を強化することができます。文系や理系の枠を越えて、心の問題やメンタルヘルスに迫ります。
キャリアプランニング
人の心に関わるためには、人間の本質を深く理解する豊かな人間性や思考力が必要。1・2年次には、地域に貢献する気持ちを育てる「地域ボランティア論」、哲学の歴史や現代の思考の枠組みを知る「人間と思想」のほか、自然・文化・経済・科学技術など社会を構成する要素と人との関わりを学べる、さまざまな教養科目を用意しています。
3年次後期からは全員がゼミナールに所属。論文を読む、思考する、調査・実験・研究をする、発表するという心理専門職としても、ビジネスパーソンとしても必要な能力を磨きます。就職や大学院進学などに向けた指導もゼミナールを中心に行っています。
ICT活用
4年間を通してデータサイエンスを学び、新たな価値を創りだす力を養成。身につくのは、インターネットの活用や文書作成、表計算、プレゼンテーションツールの活用法から、実験用プログラムの作成、実験機器の制御、画像・音声編集まで。具体的には、1年次で統計分析についての基礎を学び、2年次でデータを収集する技法を学びます。3年次では、収集したデータをどのように分析していくか、自身でプログラムを組み立てるところから学んでいきます。どの分野に就職しても活かせるICT(情報コミュニケーション技術)能力を修得することができます。
AI教育
前期の必修科目である「情報処理演習」では、心理科学分野でも重要視されているAIへの関心を高めて、AIを適切に理解し、正しく利用できるスキルを身に着けられる数理・データサイエンス・AI教育を全国の医療系大学に先駆けて実施しています。
特長は、オンラインアプリケーションなどを使ったグループディスカッションです。学びあいを通じて、クラスの学生同士が協力しながら、わかりやすさが高まる授業を実施しています。また、「基礎統計学」と連携しながら、実社会の生きたデータを使って、心理科学の現場で役立つデータ分析力(データを読む、説明する、扱う力)を身に着けられるようにしています。
後期の選択科目である「情報科学」では、教育用ロボット動作を使いながらプログラミングを学ぶSTEAM教育も取り入れています。プログラミングは、データ予測などの数理・データサイエンス・AIの仕組みを理解するための基盤となるスキルです。これらのスキルを修得することで、心理科学分野での学修、研究、社会活動で数理・データサイエンス・AIを積極的に使いこなせるようにします。
多彩な講師による授業
本学の専任教員はもちろんのこと、非常勤講師によるコミュニケーション力を高める授業も充実しています。プロの演劇指導者や経営コンサルタント、建築士、アナウンサーなど多様性に満ちた講師陣による講義や体験型授業で多角的なコミュニケーションを学びます。