臨床検査学科
「PCR検査」。新型コロナウイルスのニュースで毎日聞く言葉ですよね。 多くの日本国民が「PCR検査」という言葉を初めて聞き、いまや子供からお年寄りまでが知っているホットなワードとなりました。それでは、PCR検査のPCRとは何のことでしょうか?誰がPCR検査をしているのでしょうか?お医者さんでしょうか?この講義では、臨床検査の仕事内容と、そのひとつである遺伝子検査についてお話ししようと思います。
教授
吉田 繁よしだ しげる
テレビやネットでよく見られる「がん」という病気。がんの診断はどのように行われているか知っていますか?病院に行って医師の診察を受けるだけではわかりません。様々な検査を行いますが、確定診断には臓器の一部を採取して顕微鏡で観察することで「がん」かどうかを判断する必要があります。このような検査を病理検査といいます。この講義では、臨床検査についての説明と、その中でも病理検査について詳しくお話しします。
講師
近藤 啓こんどう けい
昨今検査機器の発展により、脳の機能の分析や、様々な神経反応を用いる検査が増えてきました。現在実臨床で用いられている検査を紹介し、今わかること、今後わかるようになりそうなことなどを例に挙げ神経関連検査を広く知っていただく。
助教
小野 誠司おの せいじ
画像診断ではCTやMRI、PETといった高度画像診断機器を使用し、身体の機能を評価したり病気を診断したりします。 中でも超音波診断装置(エコー)の技術は高画質化により急速に進歩し、現在多くの情報を臨床の現場に届けています。例えば心臓の機能がわかります。また、虫垂炎などのお腹が痛む病気を診断します。さらに、血管をみることで生活習慣病と関係が深い動脈硬化の進み具合を調べることができます。近年ではスポーツ選手の肉離れや野球肘検診においても、超音波による画像診断が活躍しています。医療を支える画像診断のおもしろさやエコーでわかる病気についてお話しいたします。
沖野 久美子おきの くみこ
私たちは多くの病原体(ばい菌)に囲まれて生活しています。でも、普段は、ばい菌を意識することはないと思います。これは、免疫という良くできたシステムが私たちの体を守ってくれているからです。この免疫というシステムは、弱くても強くても病気を起こしてしまいます。この内、免疫システムが強く働いて自分の体を攻撃してしまう自己免疫疾患という病態について、症状や必要な検査、検査の意義についてお話ししたいと思います。
坊垣 暁之ぼうがき としゆき
咳が続いて熱が出る、下痢になっておなかが痛いなどの体調不良は、誰もが一度は経験するでしょう。体調不良を引き起こす原因は様々ですが、私たちの目には見えない生物である「微生物」が一因になっているかもしれません。臨床検査技師はそのような体調不良の原因となる微生物を検査し、感染症の治療に貢献しています。この講義では、病院で臨床検査技師が行っている微生物検査について、微生物の種類や特徴と併せてご紹介します。
山﨑 智拡やまざき ともひろ
体内の血液が不足すると輸血する場合があります。血液は、献血で支えられている貴重品に加えて使用期限が短い特徴があります。臨床検査技師は、輸血検査のみならず血液製剤をやりくりするのも重要な仕事です。大病院と異なり、自宅や離島での輸血医療には多くの困難があります。本講義では、現状を紹介した後に、どこに住んでいても安全な輸血を受けられるための方策を考えてみましょう。
遠藤 輝夫えんどう てるお
集合時間
1年生(4年生)
2年生(5年生)
3年生(6年生)
参加人数の詳細が不明の場合は合計欄に概数を記入してください。
合計