看護学科
活き活きしている人の目は、キラキラと輝いて見えませんか。一方で、やる気を失ったり、落ち込んだりしている人の目はどうでしょう。認知症の人が目の輝きを取り戻していくドキュメンタリーや体験学習をもとに、認知症を患いながらも、その人らしく活き活きと暮らしていくためには、いかに環境が大切なのか、それゆえにどのように環境を整えていくことが必要なのか、一緒に考えてみませんか。そこからプロ(専門職)としての看護について発展させて、お話したいと思います。
教授
山田 律子やまだ りつこ
病気になった時、子どもは自分の病気をどのように理解しているのでしょう?入院したり治療を受ける時、子どもはどんな体験をしているのでしょう?講義では、子どもの成長・発達の特徴を考えながら、看護師が行う病気の説明方法や医療行為を受ける子どもが自らの力を発揮できるような看護の工夫についてお話します。看護学生が講義や実習で使用している教材も紹介します。
准教授
木浪 智佳子きなみ ちかこ
救急医療では、意識不明な状態で搬送されてくる方もいます。このような、意識のない患者さんがどのように考えているか想像したことがありますか。患者さんは、「ものすごく痛いのに訴えることができない」、「寒いのに伝えることができない」状況に置かれているかもしれません。苦痛を抱えながらも声を出せない患者さんの訴えに耳を傾けることが救急看護では重要です。この苦痛読み取るためにはいくつかの「〇〇力」が必要になります。どの様な〇〇力が必要かみなさんと一緒に考えていきたいと思います。また、救急車が到着するまで行う救命処置の重要性について、データを示しながらお伝えできたらと思います。
講師
神田 直樹かんだ なおき
現代はうつ病にかかる人が増え、TV、雑誌でもこころの病の知識をよく目にします。しかし知識は広がってもこころの病が減らないのはなぜでしょう。人はなぜこころの病にかかるのでしょう。進路や友人問題で悩み多き思春期は、人間として成長する時期であると共に危機にも直面しやすい時期です。精神看護ではこころの病のケア方法と、自分自身をケアする方法も学びます。今回は成長期の皆さんが自分のこころと上手につきあい、悩みを成長の種に変える方法を一緒に考えてみたいと思います。
八木 こずえやぎ こずえ
ナースのお仕事は何?と問われたとき、みなさんは何を思い浮かべるでしょう。おそらく、なじみ深いのは、注射をしたり、血圧を測ったり、時にはベッドサイドに座って患者さんやご家族の話を聴くというナースの姿ではないかと思います。ところで、このようなナースの役割には、看護を実践するための「わざ」が潜んでいることをご存じでしたか?この「わざ」は、看護技術と言われ、実践される看護の質を決める重要な要素になります。技術というからには、そこには何かを作り出す、つまり何らかの生産性があるはずですが、看護技術はいったい何を作り出すのでしょうか。例えば、血圧測定をナースが行う場合と医師が行う場合とでは、作り出されるものに違いがあるのでしょうか。看護技術によって作り出されるもの、そのために必要になるものをお話しながら、みなさんと一緒に今一度ナースのお仕事について考えてみたいと思います。
明野 伸次あけの しんじ
妊娠・出産と新生児の生理について一部ですがお話し、大学の講義を体験していただきます。また、母子保健統計で日本と諸外国を比較し、日本の子育てについても考えてみましょう。乳児が健康に育つためには、親となる皆さんの健康が大事です。講義を通じて皆さんご自身の健康、そして命について関心を向けていただければと思います。
遠藤 紀美恵えんどう きみえ
看護師は、専門職(プロフェッショナル)として人の命を預かるという責任があると同時に、対象者の人生にかかわり生活を支えるという醍醐味のある仕事です。専門職として生涯自己研鑽し続け、人として成長し続けることができる、とてもやりがいのある仕事であると言えます。20年間の臨床での実際の経験を織り交ぜながら、看護師という仕事の魅力についてお伝えしたいと思います。また、医療の高度化・多様化に伴い、看護師の活躍の場が広がってきている現状についてもご紹介します。その上で、「働く」ことについて一緒に考えてみたいと思います。
福井 純子ふくい すみこ
日本は2人に1人が一生のうちに一度はがんになるという時代に突入し、2006年にがん対策基本法が制定されました。それを受け、各自治体においては医療・保険・福祉の分野が連携し、がんの予防、がん治療の研究とともに、「がんになっても安心して暮らせる社会」を目指した取り組みがなされてきています。しかし、一般社会におけるがん=死のイメージは根強く、がんを経験した人が偏見や気兼ねを感じる出来事がしばしば起きています。将来、皆さんや身近な人が病気になっても自分らしく生き続けられる社会にするために、それぞれが今できることは何か、共に考えてみましょう。
熊谷 歌織くまがい かおり
病気や障がいがあっても、もしも人生の終焉が近くに迫っているとしても、最期まで自分らしく、生ききりたい。その願いを叶えるための、その人の3つのLIFE(命・生活・人生)を大事にした看護について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。いくつかの事例を紹介しながら、在宅看護の魅力についてお伝えしたいと思います。
川添 恵理子かわぞえ えりこ
病気を抱えながら生きる人の一番近くにいる医療者である看護師は、その人に寄り添い、生活を支えることが大切となります。一言で、「人に寄り添い、生活を支える」と言っても、簡単なことではありませんし、周りからは見えにくいものでもあるようです。そのような看護を実践するために私たち看護師は、どのような力を持つことが求められているのでしょうか。そして、どのような力が必要なのでしょうか?一緒に考えてみませんか?そうすることで少しでも看護の魅力を感じていただければと思います。
唐津 ふさからつ ふさ
皆さんは、ナース・プラクティショナー(NP)という看護師について、聞いたことがありますか? 世界各国には、処方権(お薬を処方する資格)を持つ看護師がおり、多くの地域医療を支えています。NPは、看護師のキャリアアップ・コースの一つで、大学院の修士課程を修了しなければ得られない資格です。高度な知識とスキルをもつNPは、医学的評価と生活の質、両方の観点を統合し、患者に必要な医療を判断してタイムリーに提供します。残念ながら、日本ではまだ処方権は医師のみが持つ権限となっており、国家資格として海外のNPと同等の権限を持つ看護師は誕生していませんが、その準備は着々と進んでいます。北海道医療大学では、国の制度化に先駆け、NPの養成コースを大学院に開設しています。この講義では、将来看護師を目指す方に、ぜひ、看護師の未来像を知って頂きたいと思います。
石角 鈴華いしずみ れいか
集合時間
1年生(4年生)
2年生(5年生)
3年生(6年生)
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合計